キャラバンメイト

「キャラバンメイト養成研修」を受講したキャラバンメイトが、各地で「認知症サポーター養成講座」を開催しています。

ドイツで開催されたキャラバンメイト養成研修

DeJaK-友の会が設立されたときから達成目標の一つであった,キャラバンメイトの養成講座が、2014年10月11日、12日の両日、デュッセルドルフで開催されました。この講座は外国に住む私たちが、万一認知症を患った場合でも、より安心できる環境を築いて行けるよう、皆さんに基礎知識を持っていただく為の運動です。

 

DeJak-友の会の中に新たに作られた自助グループの「認知症とともに(仮称より適切な名称を募集しています!)を中心にオーガナイズされたものです。

 

この自助グル−プは認知症の方の家族、友人、認知症の方に接するボランティア、ドイツで外国人として認知患者になるかもしれない将来に安心できる環境を作りたいと思う人、認知症の方本人等を含めて、認知症の方々がより安心して暮せるように、病気についての情報の伝達、対処の仕方、またボランテイア活動の支援を目指すものです。

 

さて今回のキャラバンメイト養成講座には日本のキャラバンメイト事業本部のご好意で玉井顯(あきら)先生、土屋純子講師に来ていただくことができ、オランダ、デンマーク、スイスからの参加者を含む50名が、キャラバンメイトの資格を取得し、更に翌日スキル・アップの講習も受け、修了証書をいただくことができました。

これにより、ドイツを始め欧州でも、昨年開始した柏原誠氏の講習会に引き続き、日本語話者の認知症の方のためにサポーターを育成して行く事ができます。キャラバンメイトの今後の活動は、ドイツではDeJaK-友の会が統括するようにという事業本部の希望で、今後会としてキャラバンの普及に努めて参りたいと思います。担当は副代表の西野・フリーデヴァルド 文子さんです。

 

ご存知のように、高齢化に伴い一般に外国語が苦手になってゆく方が多いという事ですが、認知症ではそれがより顕著になると言われます。外国で認知症を患っても、同じ文化・言語を共有している私たちが、お互いを助け合うことができれば、高齢時の生活をより豊かにすることができるのでは、と思います。

  

なおこのキャラバンメイトのシステムにつきましては、会が9月19日に参加しましたドイツ高齢者介護委員会のフォーラムでも非常に大きな反響を呼び、ドイツにも導入できないか、という質問が届いています。Kuratorium Deutsche Altershilfe-高齢者支援委員会はドイツにおける介護のためのパンフレット作成、認知症の為の講習会等を Demenz Service認知症サービス、アルツハイマー協会とともに実施する中心的な組織です。

 

 

キャラバンメイト養成研修案内
2014年10月にデュッセルドルフで行われたキャラバンメイト養成研修の案内です。
HP用Caravan Mate養成研修案内.pdf
PDFファイル 235.0 KB

外国でキャラバンメイトを養成する意義

介護が必要となる人に最も多い認知症は、人間関係、そして言葉と記憶とに深く関わり、その多くの人は意識や記憶が若い頃に,やがて幼児期に戻ってゆくだけでなく,過去の習慣、価値観、食生活等、多くの点で自分が幼いときから体験して来た文化の根源、そして幼い頃に覚えた言語に戻って行くと言われるものです。

軽い認知症なら周りに理解してくれる人がいれば自宅で過ごす事もできます。日本の習慣を知らない人には理解できない点を、私たち共通の文化を持つ者たちはフォローしたり説明して行く事ができます。また、日本のキャラバンメイトのシステムは、かつては欧州から介護のシステムを学んでいった日本が、他の国に先駆けて作り上げてきた、地域を基盤にした助け合いのシステムです。地域で高齢時の問題についての知識を広め、地域で助け合い、見守って行く姿勢をキャラバンメイトの運動が育成していきます。またこのキャンペーンは日本でのボランティア活動に対する意識の向上にも大きな役割を果たして来ています。そういう意味で,ここドイツ・欧州に多くのキャラバンメイトが生まれる事は、今後の邦人の老後を考える上の大きな力になって行く事と思われます。 

 

下記添付のPDF資料「なぜ外国で日本の『キャラバンメイト』を養成するのか」も、あわせてご覧ください。

 

添付4なぜ外国で日本の「キャラバンメイト」を養成するのか.pdf
PDFファイル 69.4 KB